約束のネバーランド第51話「B06-32①」(2017年8月21日発売の週刊少年ジャンプ38号掲載)のネタバレや考察・感想をご紹介していきます!
なお、こちらの記事では約束のネバーランド最新話に関する情報を若干の画バレありで週刊少年ジャンプ発売当日〜翌日に毎週更新しています。
※約束のネバーランド第50話「友達」のネタバレ考察や感想はこちらの記事にまとめていますので、まだチェックしていない方はチェックしてから当記事をご覧になることをオススメします!
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約束のネバーランド51話「B06-32①」ネタバレと伏線考察
この森に入って6日目で、エマはソンジュの導きで地上に顔を出し、安全を確認します。
「追手はいない、行こう」
続いて弟妹達を地下から出し、6日ぶりの地上に足を下ろします。
そこはとても雄大で、広く、弟妹達は口々にでっかーい!広いと感嘆の声を上げます。
「この先南に下ればお前達の目指す場所」
ソンジュはその方向…“B06-32”に向かって指さします。
ドンもエマも、表情が引き締まるのを感じました。
そうすると、ムジカとソンジュとのお別れの時が来るのです。
「やだやだやだぁ、ムジカぁやだよう」
「やっぱりお別れなんてイヤ」
二人とのお別れがつらい年少者達は、もうすこし一緒にいられないかと泣きべそで彼女に抱きついて別れを惜しみます。
「甘えちゃダメだ。二人には二人の行き先がある」
そんな弟妹達を優しく諭すように、レイは頭をなでます。
「俺達も自分達の力だけで生きていけるようにならないと」
弟妹にも、自分にも言い聞かせるように表情を引き締めます。
「大丈夫。荒野を歩いている限りは“鬼”に出くわすことはない。上手くいけば今夜には“ミネルヴァさん”に会えるさ」
「うん…!」
「………」
安心させるように言うソンジュに、弟妹達もにっこり笑い頷きます。
その様子を、フードの奥はなにやら思案顔のムジカは押し黙ります。
「間違っても森や水辺に近づくなよ。絶対にだ」
「……ハイ!」
ソンジュの忠告に、弟妹達はビビり上がりながらも敬礼します。
「気をつけてな」
「ありがとうソンジュ」
くーっと男泣きするドンや弟達を代表して、ニッと笑ったレイがお礼を述べました。
「元気でね…みんな…どうか元気で」
「ムジカも」
エマやギルダ達女の子組も、ムジカと抱き合ってお別れを交わします。
「エマ」
そうして、確かにムジカはソンジュの気配を気にしながら、彼の背後でエマの手をぎゅっと握りました。
ソンジュに悟られないように何かを、握らせた。というのが正しい感じです。
「…ムジカ?」
不思議そうに顔を上げるエマに、ムジカは唇に指を当て、内緒、というポーズをとります。
「これはお守り。持っておいて。きっとあなた達を守ってくれる」
「あなた達の目指す未来は、その先にある」
そのままエマを引き寄せて、彼女の耳元でムジカはアドバイスをくれるのでした。
「おーい、行けるか、エマ」
ニコ、と微笑むムジカと、少し先から出発を促すレイ達の声が聞こえます。
「じゃあね、ソンジュ、ムジカ。本当に本当にありがとう」
「また会いましょう」
ソンジュとムジカに心からのありがとうを告げると、森を後にするエマ達に、
その去って行く後ろ姿を手を振りながら見送るムジカとソンジュでした。
「……えらく情が移ったな、ムジカ。お前最初はあんなに興味を示さなかったのに」
面白そうに口もとをゆがめながら、ソンジュはムジカに問いかけました。
6日前の回想…
吸血樹の地下から脱出したときに、既に二人はエマ達を見つけていました。
「多分人間。通達のあった脱走者よ。農園に突き出せば半年は楽に暮らせるわ」
身軽に偵察に行ったムジカは、ソンジュの元に戻るとそう報告をしていました。
ソンジュは目深にかぶったフードの中で、不気味に微笑んでいました。
「ソンジュ?」
「彼らを助ける。農園には渡さない」
そうして、あまり乗り気ではなかったムジカを連れて、ソンジュはエマ達を助けに行ったのでした。
-時は現在に戻り…-
「ソンジュこそ、どういうつもり?“好奇心で”なんて嘘なんでしょう?」
「本当の理由は?なぜあの子達を助けたの?」
ソンジュの問いかけに、質問で返すムジカです。
「人間でなきゃ壊せないんだよ“約束”は」
「忌々しいだろ。あの“約束”」
ソンジュは語ります。
「信仰を歪め、社会を歪め、種族の姿も歪めたあの忌々しい“約束”を、あいつらならブッ壊すことができるかもしれない」
そうすることで、人間を狩れる日がまたやってくるかもしれないと。
「ソンジュは人間を食べたいのね」
「お前は食ったことも食う必要もねぇからわからねぇのさ、ムジカ」
ソンジュ達の信仰…『原初信仰』の教義上、狩猟という形で、神が作り出した命を頂くのなら、神への反逆には当たらない、とのことで。
『天然物なら俺は食うぜ』
ソンジュはハッキリそう言いました。
エマ達“農園の子供達”は、神が作り出したものではなく、『養殖物』なので、信仰の教えに背くので食べない、と言うことのようです。
「エマ達が“約束”を壊せなかったらどうするの?人間(あっち)の世界にだって渡れないかも……」
「エマ達(あいつら)は仲間を増やすと言っていた」
ムジカの心配も、ソンジュには問題ないようです。
仮に鬼の世界の中で生きるとしても、農園の『外』で増えれば子世代以降は全てが野生の人間…『天然物』だと。
そうして、天然物が増えれば、いずれ狩って食うことができると。
人の味を知るソンジュは、禍々しく笑うのでした。
「さて。俺は野暮用を一つ片づけてくる」
「野暮用?」
「すぐ戻る。お前はここで待っていろ」
槍を持ってソンジュは野暮用を済ませに行こうとする時に、気になっていた事をムジカに尋ねます。
「………そういえば、さっきエマと何話してた?」
「何って?よくある別れの挨拶よ」
「………そうか」
しらを切るムジカに、何か感づいてはいそうなソンジュでしたが、深く追求はせずに引き下がりました。
一人、馬とともにムジカはソンジュを待ちます。
『残念ね、ソンジュ。エマはちゃんとわかっている』
エマ達が目指す未来は、ソンジュが願い、予想しているものとは別のものだと。
『頑張って、勝ち取って。あなた達ならできるわ』
『そうよ。“約束”は一つじゃない………』
同じ頃、エマの手のひらにはムジカに貰ったお守りがありました。
方角もあっているが、何もない荒野をただ、進みます。
生き残る為。ミネルヴァに会うため。ハウスに遺してきたフィル達を助けるため。
そして、犠牲になったノーマンや、コニー。
たくさんの兄弟達。
みんなの分まで、その思いを背負って、エマ達は進むのです。
日もとうに暮れ、空には星空が瞬いている時間帯になっています。
「あとどのくらい?そろそろかなあ?」
「エマ、現在地は?」
「確かめてみる」
エマはミネルヴァのペンを引っ張り、現在値の座標を確認してみた所…
そのホログラムが示すのは、確かに『B06-32』地点です。
「間違いない。今、私達がいるここがB06ー32地点」
でしたが…示された地点には本当に何もなく、絶望が去来してしまった所で、51話が終わります。
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伏線?ポイントを考察
伏線ポイントの考察1
最大の謎は“約束”ですよね。
その約束が一つではない、とムジカが付け足していた所。約束は、人間じゃなきゃ壊せないって所。
一つはこの間ソンジュが教えてくれた『この世界の真実』の事なのでしょうか。
ソンジュ達の信仰を歪め、社会を歪め、姿までも歪めてしまったとは、かなり闇が深そうな案件です。
ムジカは人間を食べたこともなければ、食べる必要も無い、と言う所にも気になります。
ソンジュとムジカ、行動を共にする同じ鬼でも、確かな違いがあるのが気になります。
ムジカは人間を食べていないから、その姿も人間寄りのものなのでしょうか。
ソンジュはムジカよりも鬼らしい相貌ですので…
元々の歪められていない姿が、ムジカに近かったのかも。
と、いいますか、元々はあまり人間と変わりが無かったのかも知れませんよね。
伏線ポイントの考察2
ソンジュに悟られないように渡した『お守り』と、七つの壁のこと
こっそり教えるのだから、ソンジュには不利益なものなのでしょうか?
今回は気になる所がたくさんありすぎて整理しきれない51話でした…
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約束のネバーランド51話感想
仲間でしょうが、ソンジュとムジカの考え方の相違がくっきりした51話でしたが
ネット上での感想はどうだったのでしょうか?一部ご紹介しますね!
約束のネバーランド、もう1年経ったん!?ってジャンプの表紙見てびっくりした(笑)今週も謎に謎が上乗せされてとっても面白かったです。ら
— kumi (@gxhahaha) 2017年8月21日
今週は1周年でしたね!確かにもうそんなになったんだ、と驚くばかりです。
【約束のネバーランド】
しかも種族の姿がカオスになったのも人間の養殖が原因なのだとすると、鬼が人間との約束を破棄して人間を襲わなければいずれ形を保てなくなって種族が滅ぶ可能性すらあるのでは?
今週明らかになった情報からは共存が難しくなる可能性ばかり示される。#wj38— recyclebin5385 (@recyclebin5385) 2017年8月21日
養殖になったから、色々弊害が出ているのならば、その可能性も大いにありますよね。謎ばかりが深まります。
約束のネバーランドは1周年か、おめでとうございます!
…もう1年経ったの?早すぎる…いつも言ってるけど時の流れ早すぎて怖い
最初読み始めたときはほのぼの系かと思ってたら全く違うミステリーで驚いたなあ
今週ちょいちょい大事な伏線出てきたからどうなるんだろ~— sakura_high10 (@sakura_high10) 2017年8月21日
最初のイメージとは違いましたよね。しかも内容はけっこうエグい。1周年の時にぶつけて大事な伏線が登場したのでしょうか。
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週刊少年ジャンプ2017年38号の掲載順をご紹介
38号はこのような掲載順になっていました。
上から
・約束のネバーランド(巻頭カラー)
・Dr.STONE
・ONE PIECE
・ハイキュー!!(センターカラー)
・鬼滅の刃
・僕のヒーローアカデミア
・ROBOT×LASERBEAM
・ブラッククローバー
・BORUTO(センターカラー)
・食戟のソーマ
・ぼくたちは勉強ができない(センターカラー)
・斉木楠雄のΨ難
・銀魂
・HUNTER×HUNTER
・火ノ丸相撲
・ゆらぎ荘の幽奈さん
・シューダン!
・青春兵器ナンバーワン
・クロスアカウント
・腹ペコのマリー
・磯部磯兵衛物語
作者コメント欄
で、21作品になっています。
『約束のネバーランド』今週の掲載順番は巻頭カラーで1番目です。1周年記念の表紙も飾っています。
ここ5週の掲載順番は『1番、2番、13番、2番、4番(最新号から)』ですので、平均はグッと上がり4番あたりになっています。
まとめ
祝・1周年の記念すべき51話です。
そこにぶつけてか、気になる伏線をどんどん投げ込んできているので、謎に謎を上乗せされ、かなりワクワクしますね。
明らかになったソンジュの思惑と、信仰。100%人間の味方というわけではないのでしたね。
約束や、七つの壁のこと。ソンジュに伏せて教えたムジカの行動がこの後どのように生きてくるのか、また考察するのも楽しいですね。
荒野の真ん中が目的地でしたが…きっとレイが解いていたあのペンの二段階の仕組み…パスワードが何か仕掛けがあるものなのだろうと予想してみたりします。
ソンジュの『野暮用』ももしかしたら農園の追手を食い止めるためだったり??
来週も楽しみですね。
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